2026年1月5日 美木多 幼稚園

2 0 2 6 年   念 頭 に 想う事

ー1月のことば‐

 
 
 山眠る冬に冬眠をやめた、あるいはできない熊が大騒動を起こした2025年、時が過ぎ、今日は2026年1月1日、外気温4度C,冷たい空気が私を襲ってくる。しかし上を見上げると、どこまでも続くかと思われるような真っ青な、雲一つさえない大空、そんな中、近くの神社に足早にお参りする老若男女がいる。誰もいない幼稚園は本当に寂しい。そんな中でも、時計や監視カメラをはじめ、様々な機器がいつもと同じように十分な役目を果たしていて、子どもたちが帰ってくるのをいまかいまかと待っている。もうあと何日すれば、いつもの喧騒が戻って、活気がみなぎってくるのだろう。一刻も早くそんな日常が帰ってきてほしい。
1月1日、幼稚園の後、関係する特別養護老人ホームやケアハウス、グループホームに向かった。9時過ぎ、丁度おせちを食べていた頃であった。「明けましておめでとうございます」とお祝いの言葉を述べ、「今年は昨年以上にお元気で過ごされ、命ある限り楽しいひと時を送られますように」と心より希望を言わせていただきました。
しかしよくよく考えてみると、みんな私と同じ年齢か少し上の先輩の人たち、中には私のつたない挨拶にも涙して喜んでいただいた人もおられた。
昨日の紅白歌合戦の堺正章さんと同じ年頃、まだまだ人生を有意義に過ごしてほしい。
1月1日は12月31日の次の日に過ぎない、人が勝手に暦を作り、そこに喜怒哀楽を込めて、正月イコールめでたいと言ってるだけだと言う人がいる。然し無味乾燥な季節の中で、先人たちが少しでも楽しいこと、嬉しいことの気持ちを持ち、苦労、困難、難儀を忘れるためにも季節にいろいろ色を付けて、心に希望や期待を持たせることを考えた聡明さは何物にも代えがたい。
私たちはいくら感謝しても感謝しすぎることはない。さて、AIのニュースが流れない日はない。私はコンピューター以前の世代であり、AIとなればそれ以上の離れた存在であり、説明を聞いても100%理解したかは定かでない。このAIの普及を見越して、人員の削減に踏み切った企業も多いことを考えると、何年か前のIT革命以上の大きな変革になるかもしれない。と言ってもそれによって、人の内面に踏み込むのはいくら経済合理性の考え方と言ってもあまり納得できない。今の日本では解雇すると言ってもそんなに簡単にいかないのだから。しかし話は別として、AIはこれからの私達とは切り離せないものになるだろう。
そんな中で子供たちの将来を考えたときに、点数で判断できる認知能力は今まで同様に大事なことだが、それ以上にAI時代の中にあっては子どもたちにとって、より大切なことは非認知能力の涵養に努める事ではないだろうか。
AIに負けない、AI時代にあっても十分対処できる能力、子どもの将来人生を豊かにすると言われている非認知能力ではないだろうか。
何も難しい事ではなくて、それは遊びや友達との交わり、安心できる環境、他者との交わり、あきらめずに続ける力、自己を肯定する力、新しい発想や想像力を通して身につくものであり、AI時代に在ってはこの創造力や協調性、柔軟な対応力等非認知能力の必要性が今まで以上に高まることは必然だと言われている。
幼稚園の恵まれた環境の中で、子どもたちの非認知能力が育まれ、将来的に大きな成果に繋がっていくようになれば、これほど嬉しいことはない。中国からの観光客について最近二人の意見を読んだ。産経新聞にはサッカーの川淵三郎氏の、日経新聞にはJR九州の唐池恒二氏の評論が載っていた。
偶然どちらも堺の三国丘高校出身の人だ。そしてどちらも最近の観光客について率直に意見を述べていた。前者は「中国は日本が歯応えのない国である方がいいからいろいろ言ってくるが、気にする必要はない。日本社会が分断して喜ぶのは中国、こういう時こそ、小事にこだわらず大事を見据えていくことが大切だ」と述べ、先の臨時国会では新首相効果を感じたと言う。又日中対立で不安を煽り立てるマスコミの報道姿勢にも疑問を感じると述べている。
私は両者と何の接点もないが、前者は8歳上、後者は8歳若い。唐池氏は中国人の渡航自粛については危機感を感じない、大都市の高級ホテルは欧米の客でほぼ埋まっており、百貨店が少し影響あるくらいだ。日本人が観光を控えたり、仕事の出張で日帰りを余儀なくされるのも少なくなるだろう。
一部の外国人がコンビニのトイレを汚し、従業員の負担が増え、差別にならないよう国籍を問わず貸すのをやめた。日本人も昔は旅先で行儀が悪かった。マナーを広げるのは私たちの義務ともいえる。
朝歩いて、気持ちのいい街は2,3度訪れるうちに住みたくなる。
街作りこそ観光政策の核だ。オーバーツーリズムで住民が疲弊する街に誰が住みたいか。
高度経済成長期に工場が公害を引き起こした。現在観光が公害を生み、市民生活が脅かされている。外国人リピーターが訪日をためらい始めていると聞く。街の人の目が歓迎していないと敏感に感じ取っている。
このまま人数だけ追えば、良識のある人、日本が好きな人ほど、日本に来なくなり、他人の視線に鈍感な人や迷惑をかけても平気な人ばかりが集まる国になってしまう。
最近読んだ本の中から。「勝って騒がれる力士より、負けて騒がる力士になれ」「努力は天才を超える。必死にトレーニングを積み重ねていって、その努力と辛苦の日々があったからこそ、世界の舞台で闘える今の自分がある。
立ち止まっていては未来はありません。」「雲の中でひとつぶの水滴がうまれた。地上めがけて落ちていった。無数の水滴はあつまって川になり、海へ流れていった。ぼくは何かの役にたったのだろうか。
ひとつぶの水滴はそう思った。ひとつぶの水滴がなければ、川もなく海もない。地球は完全に乾いてしまう。」
2026年1月、睦月、今年度も残すところ三か月、子どもたちの大活躍の舞台が待っています。
どうぞご期待ください。