
先日は子どもたちの運動会にご臨席賜り、ありがとうございました。暑い厳しい環境の中でも、子どもたちは元気いっぱい、意欲的に課題に取り組み、大きな成果を得たものだと思っています。
誇らしげに踊る姿、大きく手を振って目の前を走り抜けて行ったリレー、そして体育演技に組体操、年齢以上に感動を保護者の皆さんにお届けしたのではと密かに自負しています。
そうは言っても、運動会はある意味天候との勝負、美木多幼稚園、諏訪森幼稚園のそれは降雨のために、プログラム全部の種目をできませんでした。鳳幼稚園でも、全プログラムを遂行できましたが、フェイルセーフでした。
運動会は天候に左右されない体育館にすべきだという意見があります。又反対に運動会はやはり土の上ですべきだという意見もあります。又暑さを避けるためにもっと遅らせるべきだという意見、いやこれ以上遅くすると寒くなって子供がかわいそうだという意見もあります。
私たちは様々な意見を参考にさせていただきながら、子どもたちにとって何が一番良いかの観点から今後の運動会を決めていきたいと考えています。さて閑話休題、今年も全日本私立幼稚園設置者・園長研修大会に参加しました。
今年は茨城県水戸市、茨城は私にとっては初めての地、少し前に到着して、偕楽園などの歴史的な場所や建造物を見て回りたいと思って、伊丹発7時30分のJALで出発しました。しかし出鼻をくじかれました。荷物を運ぶコンベヤの不具合で30分遅れ、45分で羽田に着いたものの、そこからレンタカーで首都を走り出るのに、トランプ大統領の訪日の警備の為でもあるのか、渋滞に渋滞で、首都を出て常磐道に入るまで3時間以上もかかり、水戸市民会館に着いたのが開幕の午後1時,間に合ってよかった。
全国から500名足らずの参加、最初の講演は茨城県立大洗高校吹奏楽部の演奏と講演、一糸乱れぬ100名弱の部員の演奏は迫力満点、プロ以上の演奏に思えた。服装も統一し、ダンスも交え、合唱も含めた総合力は何物にも代えがたいものであった。その指導者有国浄光氏72歳の50年にわたる大洗高校マーチングバンド「Blue Hawks」の指導力が光っていた。その功績により、同氏は県教育委員会や文科省、文化庁より数多くの表彰を受けていた。しかし大洗高校は全校160名の学校で、その内100名位が吹奏楽部員で、又その半分の部員は県外出身者であった。
廃校を避ける意味での県外からの募集であった。先生からの話では今の大洗高校は少子化のために、廃校の危機にさらされているという事と今の世の中は厳しい指導をしたいが、それもできかねるというのが本音の悩みであった。自分と少しでも違う意見があると、あるいは自分の子どもが選ばれたりしなければ、すぐに学校に抗議するペアレント、先生の悩みは尽きない。その後文科省の幼児教育課長より、幼児教育の現状と課題についての行政報告があった。
現状の幼稚園や認定こども園の数と幼児教育の現状を報告し、私学助成園、すなわち美木多幼稚園や鳳幼稚園のような幼稚園の数の減少を詳細に説明、子どもの人口の将来の推計を示し、人口の将来予測として、2060年には日本の生産年齢人口がOECD加盟国では断トツの最下位になると予測している。又世界に占めるGDPは2000年に日本は8.3%占めていたが、2020には5.4%になり、2060年には2.7%に沈む。社員の転職率も高くなり、これから10年以内には50%の人が転職する。又特別支援学校などの児童数が増加している。
小学校には幼稚園や認定こども園、保育所、その他様々なルートから入学してくるので、行政の役割が大事になってくる。幼少の架け橋プログラムが必要であり、その為にも質の高い幼児教育を履修した先生の育成も大事である。様々な現状報告、それに対処していく文科省の取り組みや補助金などについて説明がなされた。この日、研修が終わった後、レンタカーで常磐道路を経て北茨城の五浦観光ホテル別館大観荘に宿をとった。
昔は一人で行くと、自殺などを恐れたのか、宿泊を躊躇されたが、何も問題はなかった。その上、夕・朝食が付き、太平洋が臨める温泉の露天風呂もついていた。和室が二部屋あり、宿泊料金は2万円台、都心のビジネスホテルと同等かそれ以下であった。成程、ホテルは少し古いが、立派な構え、その上何よりも気に入ったのが、窓のすぐ外は吸い込まれそうな太平洋の荒波、一晩中波の音が聞こえいた。その上、大観荘と名前がついているようにまさに荒波、岩、崖の上の松、太陽、この風景、まさに横山大観の世界であった。実際横山大観も何回もこの地に来たそうだ。大観の絵が現実に具現化しているような雰囲気があった。水戸から登っていくのと仙台から降りてくるのとほぼ同じくらいの距離だそうだ。その常磐道を走っていると道路がよく整備され、至る所で他の高速道路と交差していた。
常磐道路は片道3車線、最高速度は110km、大阪の道路は阪和道にしろ、第2京阪道にしろ、片道3車線であっても、基本80km制限、自動車の動力性能や制御装置、安全装置などが昔の車に比べて、格段に良くなっているのに、昔のままでどうなのか?帰りに勧められた国営ひたち海浜公園方面に向かった。びっくりしたことに、途中、ニュースでしか聞いたことがない東海村に入った。原子力の研究所、東大の研究所、核の研究所そして左側は広大な立ち入り禁止区域、秘密の場所を通過している気がした。
ケヤキ並木が続く広大なこの公園は原子力と引き換えに国が作ったのだろうか。近くに住んでいたら何回でも行きたいほどの公園であった。今回の私の失敗は前日首都を出るのに、渋滞で何時間もかかったことを踏まえ、何時間も早く出発したら、そんなに渋滞していなかったので、かなり早く羽田に着いた。
出発までかなり時間があったので、もっと早い便に変更をお願いしたら、安い往復の航空券なので、変更できなかった。霜が降る霜月11月、November,noviembre,9番目の月、今月も子どもたちと一緒にいい学びをして過ごしてまいります。
どうぞご期待ください。










