梅雨明けの夏空がまぶしい日々になりました。7月、文月の到来です。7月はなぜ文月なのかは国語学者に任せて、それよりも私たちは、今は1年の中元――真中のけじめ──と言うわけで、そちらの方がなじみ深い。2月の節分に巻きずしを食べるのと同じように、中元に金品の贈答がなされるのも結局は商業戦術が巧みに作り出した社会行事に過ぎない。しかし年末年始の年1回だけでは人間関係や取引関係のつながりが切れそうなので、「虚礼廃止」と言いながらこの習慣がなかなかなくならない。送る方の打算と受け取る方の不自然さを感じさせない受納という一種独特のものがある。昔は教育の世界でも通用していたが、今はそんな習慣はよほどの例外を除いては存在しないし、させるべきものでもない。さて、4月から始まった1学期もいよいよこの7月17日で終業式を迎えます。幼稚園を嫌がっていたり,泣いていた子ども達もすっかりその影を潜め、今は明るく、元気いっぱい、保育室で、園庭で又は園外で活動する場面が見られます。この三か月間の成長は本当に大きなものだと思います。それと同時に大きな成果となって表れています。1学期を上手く乗り越えたおかげで、2学期、3学期のクラスでの活動や大きな生長が楽しみです。私たちの幼稚園は何でも公開の幼稚園です。時には保護者の皆さんに見てもらいたくないという事もありますが、そんなことは許されません。幼稚園によっては門の所までしか入れない園もありますが、私たちはよほどの事情がある場合を除いては保護者の皆様が幼稚園の中に来られることを拒否することはありません。それどころかできるだけ幼稚園での子供の様子を見て頂くために、保護者参加の行事を積極的に取り入れています。1学期だけでも入園式から始まって、家庭訪問、親子遠足、母の日の参観、親子であそぼう大会、体操参観、給食参観、毎月のお誕生会、家族登園、プール参観、個人懇談があります。幼稚園に行くのは面倒だ、子どもの教育は幼稚園にお任せ、と考え、参加行事の少ない他の幼稚園を選択される保護者の方もおられますが、美木多幼稚園はこれからも保護者の皆様と幼稚園が同じ仲間として、手を取り合って、子どもの健全な成長発達に責任を持っていきたい、そしてそれが一番いい方法だと考えています。今後も私たちに大きな力を貸していただきますようお願い致します。さて、少し政治の世界を見渡してみると、今から決めるこれからの日本の安全保障の条文は憲法に違反しているとか、合憲であるとか、徴兵制が復活するとかそんなことはありえないとかの議論が沸騰しています。「人を殺せば殺人だが、戦争では英雄になる」という論理に与するものでないが、今この幼稚園にいる子ども達が大きくなって戦場で銃を持って戦うという事態になる事は絶対避けたいし、そうあってはならない。しかしまた一方、後世に現れる子孫の為に国を私たち自身で守ることも必要なことは自明の論理かもしれない。日清、日露、太平洋戦争、理があったのかどうかわからない、しかし多くの人の犠牲の上に、日本が今なお存在し、私たちは今日の繁栄を享受しているのも事実だろう。人が人を殺し合うことは絶対避けなければいけないし、そのためにあらゆる手段を用いても許されるだろう。しかしそんな残酷な世界は我々農耕民族にとっては正視に耐えることが出来ない。気温が上がると人間に変調をきたすのかもわからない。
7月に起こった大きなよく似た事件。
アメリカ独立記念日 (1776)
フランス革命記念日 (1789)
第一次世界大戦勃発 (1914)
子どもたちの成長をわが子のように喜び、世界が平和と愛で満たされることを祈念して、今月も楽しく保育活動を進めてまいります。