2026年8月3日 美木多 幼稚園

今、想う事

‐8月のことば‐

 
 アメリカ、中国をはじめ、9月に新学期を迎える国は多い。異常なまでの気温の上昇、地球は燃えているという表現はあながち間違いでない。イギリス、フランスなどの国は西岸海洋性気候で、海流の影響で、冬はそれほど寒くなく、夏は涼しいと学校で何回となく学んだ。それはこれらの国の家庭にクーラがない要因にもなっている。しかし今年は様相が一変した。
 特に今年の6月はイギリス、フランスで日中温度は40度を超え、クーラのないことと相まって多数の人々が亡くなったと報道されている。熱波は地球を取り囲み、息の詰まるような日々が続いている。
 この時期アメリカでは小学生などはボランティアの指導者に付き添われて、一泊や二泊のキャンプに行くことが多い。暑さを避ける意味もあるが、友や知らない人との交流を深め、自然界の中で様々な活動や触れ合いを通して、人間力を高め、ひいては非認知能力を習得することにもつながっている。そこには白人は偉い、黒人はそうでもない、日本人や中国人は?というレッテル貼りは存在しない。みんな仲間であり、平等であり、みんな友達であり続ける。人種も国籍も関与しない。然しそれが国家となると、一変する。アメリカと日本は強い絆?で結ばれた同盟国だ。
 しかしアメリカがその座を脅かされる存在になると、日本は遠慮容赦なくたたかれる。アメリカへの脅威は、1930年代、アメリカが苦しむ中で、東アジアで勢力を拡大する日本を締め付け、太平洋戦争に繋がり、原爆を落とすまでになった。そしてもう一つは日本の繊維製品がアメリカの市場を急激に席捲し、同じように自動車、半導体がアメリカ市場になだれ込んだ。日本の経営者はロングスパンで物事を判断するが、アメリカの経営者は目先の利益しか見ていないとうそぶき、間違った意見が独り歩きをし始めた。
 1980年代、アメリカは傲慢になった日本経済を潰すことを本格的に始めた。そしてバブル崩壊を経て、1997年の金融危機で正念場を迎えた。
個人的にはアメリカに何回か行った。最初は1969年、アルゼンチンに赴任する時に立ち寄ったサンフランシスコでした。アスファルト舗装の道路は大変傷んでいて、その修理をする予算がないのだと勝手に思いました。日本が非常な成長を遂げていた時でした。安くて、品質の良い商品であれば、どこの国にも大量に売っても当然だと思っていました。
 然しそれは間違いだったのです。どの国にも商習慣があり、過去からの伝統があり、それに従って生活が成り立っていた。そこに土足で侵入することは許されない。ある意味、日本人の貧乏根性と未熟さだった。アメリカはもう過去の国だと思った。
 しかしその後ロスアンゼルス、ラスベガス、シカゴ、ニューヨーク、ワシントンなど等の主要な都市を訪れるたびに、さすがアメリカ、やっぱりアメリカという、その大きさ、力強さに圧倒された。極東の小さな島国がいくら頑張っても太刀打ちできないと考えました。アメリカの手の中で日本がうまく転がされているという印象でした。
 残念ながら、アメリカに立ち向かうとその何十倍もの強力なカウンターパンチを受ける事になる。世界のルールを守れと言っても、アメリカ以上の国がない今、残念ながら犬の遠吠えのような気がします。
 幼稚園に毎日通園する子どもたちは先生方と楽しく有意義に過ごしましょう。
 そして長い夏休みを迎える園児の皆さん、今まで出来なかったいろいろなお手伝いをしましょう。又時には海や山に行き、バーベキューやキャンプをし、又電車に、飛行機に乗り、遊園地などに行って、貴重な今でしかできない経験や体験をしましょう。8月25日には元気でたくましくなった姿を見せてほしい。病気、事故に十分気を付けてください。しばしのお別れです。