1月 2020

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01 1月 2020

令和2年 明けましておめでとうございます
ー1月のことばー

  時代は平成から令和に変わりました。これを考え出した中西先生の著作を読むにつれ、その教養の深さに驚きの連続です。政治的には安倍首相が明治維新以降一番の長期政権になったとか。一年ごとに首相が変わっていた時とは隔世の感があります。経済的には1ドル110円前後の円安が続き、各国との一人当たりの所得が離されるばかりです。かっての世界第2位の実力はどこへ行ったのでしょうか。預金金利が低くなったせいで高齢者がお金を使わなくなったのがインフレ2%を達成できない大きな要因の一つだとか。又海外に出て行くことも少なく、内向きになった日本人からは今後もノーベル賞級の人がたくさん輩出されるのか?日本人の矜持が試されています。教育の世界では、いろいろ言いたい理由もありますが、読解力の成績が最底辺に沈んだとか。アルバイトに明け暮れて、勉強しなくなった学生、それとは反対に、いける大学よりも行きたい大学を目指して、一心不乱に、寝食を忘れて勉学にいそしむ一部高校生、教育の世界でもますます二極化が顕著になってきた。恵まれた家庭環境に生まれてきたからと言ってそれがいつまで続くか分からない。不透明で、混沌とした時代、一人ひとりの確固たる自覚が必要です。もっと大きなマクロ的に考えるとどうだろう。昔の新聞はアジアのニュースはほとんど話題にならなかった。しかし世界ナンバー2の中国をはじめ、アジアには経済的繁栄を謳歌する国々が現れ、新聞に占める比率も変わってきた。何と言っても好き嫌いは別として、中国は無視するには大きすぎるGNP No.2の国にのし上がった。識者によれば、USAを抜くことも遠い将来でないそうだ。面白くないアメリカはなんやかんやと難癖をつけて中国を貶めようとしているが上手くいかない。そのアメリカのトランプ大統領も一年も持たないかのように言われていたが、もう3年、共和党支持をしっかり取り付けて、今や二期目を目指しているがその可能性は誠に大きい。アメリカに対抗する勢力として、EECもイギリスの脱退によってその真価が問われている。しかしそんな心配は杞憂に終わる可能性が高い。丁度トランプ政権がそうであったように。昨年韓国人旅行者の激減があったが、全体として、未曾有の数の外国人が日本に押し寄せた。外国人が乗っていない電車、歩いていない都会に遭遇するのが難しい。一方で大きな観光公害を引き起こしている。誰が観光客から恩恵を受け、誰がそうではないか。どちらにしても私達の祖先がまだまだ美しい日本を残し、維持し、そしてその温和な日本人気質を受け継いできたことに大きな感謝です。戦争で歴史的遺物を完膚なきまで破壊してしまう人々、例えそれが自分たちの主義主張にあわないとしても、先人達への大きな冒涜となっている。いつの日か、その風景は日常の光景として、私達はなれてしまうのだろうか。先人達の残したものを子孫に今以上の形で伝えていくことも私達の責務であり、必然であろう。スポーツの世界では若い人がその若さを遺憾なく発揮した。初出場、初優勝、全英女子オープンゴルフの大きなタイトル、価値観で計れない大きな手、見えざる力、そしてそれを逃がさずに、がっちり自分の元に引き寄せる力、実力、渋野選手の優勝はラグビーワールドカップの大健闘同様に日本人に感動をもたらした。今年完成した国立競技場が2020年の東京オリンピックでその大任を果たす。思えば1964年10月10日、東京オリンピック、青空の下、私とほぼ同じ年齢の広島生まれの青年が聖火台に立ち、高々とたいまつを上げた。感動の渦であった。前年にケネディー大統領が凶弾に倒れ、世の中が少し沈んでいた。今回はオリンピック終了後は経済の悪化が予想され、少子化対策がますます喫緊の課題となってくる。 前と後ろに子どもを乗せて幼稚園まで毎日送り届けてくれるお母さん、バスの到着を今か今かと待ちわびているお母さんやお父さん、そして毎日、子どもと一緒に雨の日も、風の日も通園してくれるお母さん、子どもを思う気持ち、将来健やかに、幸せに過ごして欲しいと願う親心、数ある幼稚園の中で私達の幼稚園を選んでいただいた感謝の気持ち、今年も今まで以上に子どもに向き合い、子どもを理解し、お母さん、お父さんが安心して私達に任せていただけるよう誠心誠意頑張ってまいります。いろいろご心配、ご迷惑をおかけし、又ご期待に応じることができなかったことがあったかも分かりませんが、本当に昨年一年間ありがとうございました。今年も宜しくご指導、お力添えお願い申し上げます。最後になりますが、今年一年が皆様方にとって、最良の年になりますよう、心より願ってやみません。